「共依存」

その涙はどこからやってきたのか
そしてどこに消えていくのか
幼いわたしにはわからない
ただわたしの中に染み込んでいくことだけは確か

そうやってわたしの身体は
勝手に涙色に染まっていく
その色は他のどんな色さえも変えてしまう力を持つ
外の世界は 眩しい程カラフルな色で満ちているというのに
わたしの周りには涙色しかない

わたしの空っぽなその場所は あなたの涙で満たされている
ほんとうなら その場所は特別な誰かのために用意されていたはずなのに
あなたの涙のせいで 他の人に差し出すことができないままでいる

あなたの涙を手放したくて 
わたしはついにその場所ごと切り取ることに決めました
だって わたしの身体の中に存在している事自体が気持ち悪いと感じたから
どうせ誰とも交わることができないのなら 無意味なだけのもの

あなたの涙ごと 捨て去ることに成功したわたしの身体
今さらもう何色にもなれないことに気付いてしまった
でもね 
涙色のこの身体でも 必要としてくれる人がいるみたい
それも思っていたよりも うんといるみたい
同じ涙色どうしなのかもしれない
だって わたしも求めてしまうから

永遠という名では呼べないものばかりだけど
その人を求めてなんてなくて
その人の涙の色なんて眼中になくて
幼い日に記憶した涙色だけを求めてる
それでも確実にわたしは癒やされている
矛盾

最近すごいバカなことを考えてる
涙色にしてくれて
ありがとうなんて

涙で満たされたあの場所は 
実のところ 必要だったのかもしれないね
わたしにとってもだし
あなたにとっても

でも忘れてはいけない
涙色に染められたのではなくて
自分の意思で染まったということを
ちょっとしたかんちがいのようなもの
涙色でもいいし そうでなくてもいい
どっちでもわたしはわたし

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